ネコ型ロボット

ドラえもんがネズミに耳をかじられて久しい。いや、ドラえもんは22世紀から20世紀にやってきたのだから、耳を失うのは未来の話である。そうはならないようにオリジナルのネコ型ロボットの【ドラ子】で21世紀中のネズミ根絶を目指したいと思う。

ドラ子の身体能力は野生のチーターレベル。通常の猫と同じぐらいの大きさであり穴があったら入ってしまう好奇心と柔軟性も兼ね備えている。何も無い空間をじっと見ているときは光学迷彩の何者かを見張っているときである。目から出るビームも装備しているが、使用しないと人間を危機から救えない状況以外では行動選択されることはない。そんな高性能なものをどうやって作ったのか? ドラえもんのチート秘密道具を作ることに比べれば超余裕だ。これをもってネズミ根絶は100%可能である。

生態系を破壊すんなや! と御心配かと思われるが、ネコは現在おいても食物連鎖や環境維持には貢献していないペットでしかない。飼い主や猫ちゃん好きを精神支配して社会的地位を確立しているが、耳がかじられる事態は一方的に取り除かれるべき災害である。どうしてもネズミを保護したいというなら天然物は動物園に収容し、ネズミ型ロボットを普及させるべきである。この量産型ネズミロボには人間社会を監視する役割を担わせるが、天敵のドラ子に餌として狙われる弱肉強食関係の中で活動させる。そうすることがプロトコル「自分の身を守らなければならない」を緊張感をもって遂行し犯罪者摘発率向上に繋がるだろうと思われるのだ。さらにネコ耳を食することもプロトコルに組み入れれば天然物に代わる立派なネズミとして機能するに違いない。

結局、ドラえもんの耳はかじられるだろう。